−甘嘘別館−  
♪ハッピーエンドのBL小説を連載します♪

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Author:りょう
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「出会わなければ」には、実在のバンド、メンバーと似た人物が出てきますが、実在の人物とは一切関係ありません。

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あふれる想いを唄にして…31
「楽しかったよなー」
 観覧車から降り、出口にむかって歩きながら俺が言った。
「あぁ……。なぁ、立木、さっきの写真、俺にも送ってな?」
 隣から神楽の声が聞こえた。
「オッケー。あ、でも、そう言えば俺、お前のメアド知らなかったんだよ」
「そうだっけ? じゃ、これ、渡しておくよ」
 神楽が財布から出した名刺には、名前や携帯番号の他に、かわいいキャラクターが印刷してあった。本当に、神楽らしいよな。
「今送る?」
「後でいいよ」
 ちょっと考えてから神楽がそう言った。

 今日の事を色々と話しながら帰る電車の中、神楽と居られるのも後少し。学校でも毎日会えるけど、それとは違う、何か特別な感じがした。
 そして、楽しい時間はあっという間にすぎてしまい、2人で電車を降りると、それぞれ別々の方向に歩き始める。


「じゃあな。また学校で」
 神楽が右手をパッと振った。
「おう」
「写真、よろしく」
「オッケ。後で送る」
リュックにしまっておいた「ウシ」を渡すと、あいつが嬉しそうに笑った。
「ただいま」
 深呼吸してから玄関を開けると、台所の方からおフクロの足音、そして、二階からは妹の足音が一気に聞こえてきた。

 そして2人は、俺の顔を見た途端、ニヤッと厭らしい笑顔を向けたのだ。
「どーだった? 神楽クンとのデートは?」
 おフクロのニヤケた声が不気味だ。
「デートじゃないって」
 2人の顔を無視しながら俺は答えた。
「ふーん。手でもつないだ?」 
 続けざまにおフクロが聞いてくる。
「アホか? 何言ってんだよ」 
 俺は、ムッとしたまま靴を脱いだ。
「ただの冗談なのに……。顔赤いよ、お兄ちゃん」
 梨子もニヤニヤ笑っている。
「っせーなぁ」
 ホントにデリカシーの無い女どもだ。
「ところでさ、お弁当は美味しかったでしょ?」
「あのな、何で、あんなハートだらけにすんだよ! すっげー恥ずかしかったじゃないか!」
「だって、かあさんは神楽クンが大好きだもん」
 俺がマジに怒ってるっていうのに、おフクロの奴ったら、何が悪いのよ? って顔をしながら、堂々と言いやがった。
「だもん! じゃねぇよ」
 くそう! 何だか羨ましいじゃないか。

   
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テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学











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キャラクターキャラクターは、小説、漫画、映画、アニメ、コンピューターゲームなどのフィクションに登場する人物や動物など、あるいはそれら登場人物の性格や性質のこと。人間や動物のような生物や、生物を模したロボットに限らず、さまざまな道具、時には生物の器官、星や
2007/07/28(土) 16:47:04 | 小説耽読倶楽部

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