シャワーを浴びてスッキリした後、やりかけの作品に取り掛かると、あっという間に午前中が過ぎて行き、空腹なのに気がついたのは午後3時近かった。
近くのコンビニに弁当を買いに行くと、Sabelの写真の載った雑誌がガラス窓の中に並んでいるのが目に付いた。
俺といる時の子供のようなシュンと違って、本当に別人のように澄ました顔をしている。
このシュンが・・・俺の恋人か・・・・・・。嬉しくて思わず一人でニヤケてしまいそうになり、慌てて頭を振ると、弁当を買うためにコンビニの中に入っていった。
家に帰って弁当を食べ終わると、休憩をかねて、シュンの原稿を読んでみることにした。どんな絵を描いたら良いのかどうか、原稿を読んでみたら少しは想像がつくかもしれない。
ソファーに寝転ぶと、シュンの字を目で追った。
そこには、シュンが子供の頃に体験した事や思っていた事、大人になってから影響を受けた人、音楽と自分、音楽以外で興味を持っているものや様々な人との出会い、その他色々な事がいくつかの項目に分けて書いてあった。
所々に、俺に描いて欲しい絵のタイトルと雰囲気までもメモされていた。作曲やレコーディングで忙しかったはずなのに、かなり細かく書き込まれていて、シュンの何事にも手を抜かない、一生懸命な姿を見れたような気がして嬉しかった。
原稿のあちこちには、色つきのペンで、伊東さんのコメントらしいものが書き込んであった。
俺が読んでも、これはマズイんじゃないか・・・って思う文章もあったりして、その部分には、やはり赤い斜線が引いてあった。
ファンの子には、いや・・・俺にとっても、かなりショックな話も書いてあったから。
正直すぎるのもちょっと困るな・・・。
そして最後に、俺の事が少しだけ書いてあった・・・
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