−甘嘘別館−  
♪ハッピーエンドのBL小説を連載します♪

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「出会わなければ」には、実在のバンド、メンバーと似た人物が出てきますが、実在の人物とは一切関係ありません。

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出会わなければ 132
 シュンが出かけた後、軽く朝飯を食べてから、洗濯機を回しながらシャワーを浴びた。
 シャワーを浴びてスッキリした後、やりかけの作品に取り掛かると、あっという間に午前中が過ぎて行き、空腹なのに気がついたのは午後3時近かった。

 近くのコンビニに弁当を買いに行くと、Sabelの写真の載った雑誌がガラス窓の中に並んでいるのが目に付いた。
 俺といる時の子供のようなシュンと違って、本当に別人のように澄ました顔をしている。
このシュンが・・・俺の恋人か・・・・・・。嬉しくて思わず一人でニヤケてしまいそうになり、慌てて頭を振ると、弁当を買うためにコンビニの中に入っていった。

 家に帰って弁当を食べ終わると、休憩をかねて、シュンの原稿を読んでみることにした。どんな絵を描いたら良いのかどうか、原稿を読んでみたら少しは想像がつくかもしれない。
ソファーに寝転ぶと、シュンの字を目で追った。

 そこには、シュンが子供の頃に体験した事や思っていた事、大人になってから影響を受けた人、音楽と自分、音楽以外で興味を持っているものや様々な人との出会い、その他色々な事がいくつかの項目に分けて書いてあった。
 所々に、俺に描いて欲しい絵のタイトルと雰囲気までもメモされていた。作曲やレコーディングで忙しかったはずなのに、かなり細かく書き込まれていて、シュンの何事にも手を抜かない、一生懸命な姿を見れたような気がして嬉しかった。

 原稿のあちこちには、色つきのペンで、伊東さんのコメントらしいものが書き込んであった。
 俺が読んでも、これはマズイんじゃないか・・・って思う文章もあったりして、その部分には、やはり赤い斜線が引いてあった。
ファンの子には、いや・・・俺にとっても、かなりショックな話も書いてあったから。
正直すぎるのもちょっと困るな・・・。

 そして最後に、俺の事が少しだけ書いてあった・・・



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