「寝てた?」
聞こえてきたのはシュンの声――。
「・・・今ベッドに入った所ですよ」
「今、君の家に向ってる途中だから」
これからシュンが? そう思うと急に身体中が緊張してきた。
「終わったんですか?」
シュンが無理してまでココに来ようとしているのではないかと思い、心配になってしまう。
「今日の分はね。レコーディング中は忙しくても、家で休める時間を作ろうって、みんなで決めてるんだ。だから・・・」
「あの、でも」
うちに来て、ゆっくり休むつもりなのだろうか? それとも・・・
「あと10分位ね。じゃ」
それだけ言うと、シュンはさっさと携帯を切ってしまった。
パジャマのままベッドから這い出し、居間に行った。服は着替えておいた方が良いんだろうか?
でも、まぁいいや・・・どうせ寝るんだし・・・って、待てよ?
そう言えば、ゴムの買い置きなんて無かったような・・・。いやいや、セックスはサチに止められたじゃないか。
だけど、シュンが抱いて欲しいって言ったら、我慢出来るんだろうか・・・
1人でグルグルいろいろな事を考えていると、玄関のベルが鳴った。
急いで玄関に行き、ドアを開けると、俺の顔を見た途端、シュンが俺の身体に飛びついてきた。
「鷹人! 会いたかった」
「ちょ・・・シュン、まだ、玄関開いてますって」
俺はシュンの体を抱き寄せると、慌てて玄関を閉めた。
「俺も会いたかったです」
「愛してるよ、鷹人」
シュンの柔らかい唇が、俺の唇に触れる。
暫らくの間、キスを止めることが出来なかった。
「お帰りなさい、シュン。お疲れ様」
唇を離して、目の前で微笑んでいるシュンに挨拶をした。
「ただいま・・・鷹人」
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