−甘嘘別館−  
♪ハッピーエンドのBL小説を連載します♪

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Author:りょう
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「出会わなければ」には、実在のバンド、メンバーと似た人物が出てきますが、実在の人物とは一切関係ありません。

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二人の幸せ
妹の 旦那の 代わりに
妊娠中の妹と 産婦人科の 待合室にいる・・・

そこには 幸せそうな 妊婦がたくさん
小さな赤ちゃんを 腕に抱いた 新米の母親もいる

そんな幸せそうな人々の中で 俺は考える
俺とあいつには 手に入れることが出来ないものを


不自然な恋心に 戸惑った時や
両想いになったのに 離れ離れになった時・・・
色々あったけれど―― 
やっとお互いの 両親の許しを得て
一緒に暮らすようになったのが 二年前

一緒に暮らしているけど 籍は別々のまま
同じ姓になる 方法も あるけど
そうしたいとは 思わない
今は 一緒に居られる それだけで充分・・・
そう思っていたのに・・・


・・・今ここに来て 思う
俺とあいつの 間には
お互いの遺伝子を持つ子供が 出来ない
そう 出来るわけがない

非生産的な行為でも 愛は確かめ合える
だけど・・・

幸せそうな 妊婦の顔を見ると 少し胸が痛かった
俺とあいつの 子供が抱けたら・・・


そんな俺の心の中を 知っているのか

 「幸せには 色々な形があるのよね
  お互いが お互いを 必要だと思って
  愛する気持ちがあれば それで良いと 
  思うんだよね」

妹の言葉が 胸に響く

世の中には 色々な夫婦が居る
子供がいる 家庭ばかりじゃない
幸せの形は 人それぞれ 違うもの 


無性に あいつに 会いたくなった
会って 腕の中に 抱きしめたくなった
ほんの少し 迷っていた心が
あいつの ぬくもりを 求めた

 「秀くんに 会いたいでしょ?」

妹の奴 いつも俺の心を 読んでるみたいだ

 「赤ちゃんが 生まれたら 
  時々 秀くんと 面倒見てね」

なんだ・・・
そう来るのか?
まぁ 良いか

秀と一緒に 子育ての真似を させてもらおうかな

 

テーマ: - ジャンル:小説・文学

お兄ちゃんが恋をした
なんとなく 雰囲気が 妖しいから
時々 からかって 様子を見ていたんだ
お兄ちゃんと 親友のKさんのこと
お母さんも お気に入りのKさん
お兄ちゃん……もうバレバレなんだけどなぁ

胸の大きな人が 好きだったよね 
中2の頃は 担任の女の先生に 憧れていたよね
何か……すごい変わりようなんだけど
胸なんて 無いのに Kさん
……当たり前だけど Kさんは男だから

Kさんと 遊園地に 遊びに行って
帰ってからの お兄ちゃん
ため息ばかりついてたの 知っているんだ 
隣の部屋にまで 聞こえていたから
妹としては 心配だよなぁ

アルバムにある 写真の事も 知ってるよ
Kさんとお兄ちゃん いつも一緒に 写ってる
いつも笑ってるよ 嬉しそうに
「親友だから」 そう答えるのかな?
いつも一緒に居る 理由

お正月に Kさんが 遊びに来たとき
お兄ちゃんは わからなかった? 
Kさん ずっと お兄ちゃんのこと 見ていたよ
あれは 恋する目だったよ

もう……ジレッタイなぁ
二人は 絶対 両想いだってば
でも あたしは 教えてあげないけど

将来は お兄さんが二人か……
それも嬉かも

テーマ: - ジャンル:小説・文学

不思議な気持ち
――何で あいつなんだよ?――

俺は自分に 突っ込みを入れる
最近 あいつのことが 気になってしょうがない
気が付くと あいつのことを 目で追っている
あいつと話していると 胸がドキドキする

――どうしちゃったんだよ 俺?――

ここは 男子校でもないし
俺は普通に 女の子が好きだったはず
男が好きだなんて 思ったこともなかった
なのに……どうして あいつなわけ?
あいつが 笑うと すっげー幸せ
それって…… 一体 どういうこと?

そんな不自然な 俺の気持ち
知っているわけ無い あいつ
皆が帰った教室で 
ふざけて 俺に ヘッドロックをかけてくる
やめろよ……体が熱くなる
顔だって 真っ赤になってくる

――お前のこと 好きみたい――

言葉にしたら どうなるだろう?
ダメだ……それで終わってしまう
ヘッドロックされたまま
真っ赤な顔をしたまま……

「やめろよ 苦しいだろ」
苦しいのは 首じゃなくて 胸ん中なんだよ
心の中で 叫んでいる俺

急に 手を離されて その場に座り込む
「ゴメンゴメン 力入れすぎた?」
あいつが笑いながら 俺の背中を叩く

――ちげーよ あほ ここが苦しいんだ――

「おめー ちっとは 手加減しろや」
咳をした後 俺が言う
「ゴメンな」
あいつが 俺に 手を差し伸べる
「まったく」
フラフラしながら 立ち上がると
あいつが 突然 俺を抱きしめた

「ゴメン 本当はこうしたかった」

カン違いしても 良い?
これって……もしかして――
しばらく あいつの腕の中で 小さくなっている俺
胸のドキドキが ものすごい

「すっげー 心臓バクバクじゃん」
すました顔で あいつが言う
「あほ 俺の気も知らんで」
ムッとしたまま 俺が言う

「知ってるよ そんなもん」
「はぁ?」
「俺と同じでしょ?」
……ちょっと 何だよ その答え……

「ずっと待ってたんだけど」
「何を?」
「お前が言ってくれるの」
「……え?」
「もう……待ってらんなくなった」

俺が 何か言う前に 
あいつの唇が 俺の唇をふさいだ

「お前から 言って欲しかった」
唇を離した後 あいつが言った

「えっ あのさ……俺 お前が好きだ」
「だから ずっと 知ってたってば」
ちょっと 怒っているみたいに あいつが言った

そして そのあと
……あいつが 幸せそうに笑った





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テーマ: - ジャンル:小説・文学

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