−甘嘘別館−  
♪ハッピーエンドのBL小説を連載します♪

■ プロフィール

Author:りょう
BL小説を書いてます。
よろしくお願いします☆
別館では18禁小説は連載しません。
本館へ行かれたい方は、コメント等でお問い合わせ下さい。
(メールアドレスをお忘れなく…)

☆おことわり☆ 
「出会わなければ」には、実在のバンド、メンバーと似た人物が出てきますが、実在の人物とは一切関係ありません。

■ 最近の記事

■ 最近のコメント

■ 最近のトラックバック

■ 月別アーカイブ

■ カテゴリー

■ FC2カウンター

■ FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

■ ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

休止中です 
放置しっぱなしでスミマセン。
なかなか文章が書けなくなってしまっています。
以前は勢いで書けたのですが・・・。

本館もこちらもやめる予定はありませんので、
宙ぶらりんで申し訳ありませんが、
忘れた頃にまた覗きに来てみて下さい。

色々と迷っている今日この頃でありました。
恋の行方…27
 俺は目の前にある二つのケーキを交互に眺め、どちらも捨てがたいよな・・・と迷っていた。
フルーツたっぷりのタルトも魅力的だけど、このキラキラと輝くようなチョコレート、絶対美味しいに決まってる――。
「美味そうだな」
 カズミが再び俺の前に座るのを確認してから、もう一度ケーキに視線を戻し、そう言った。
「好きなほう食べて良いよ」
 カズミの楽しそうな声が聞こえて、俺は自分の頬が緩んでいくのがわかった。
「マジ? どうしようかな……このフルーツも美味そうなんだよな〜甘酸っぱそうで。でもこっちのチョコ
は多分ビターな感じだよな。洋酒がきいてて絶対美味いよな」
 目の前の2つのケーキを見比べながら俺は呟いた。迷う迷う。どちらかを食べたら、もう片方を食べられ無いだろうし・・・あぁ、でも、俺がフルーツタルト食べている姿を見たらカズミがまた笑うかもなぁ――。
 
「じゃあ、こっちのもらうな。チョコレートのやつ」
 俺はそう言いながら、光沢のあるチョコでコーティングされたケーキの乗っている皿を引き寄せた。
「良いよ。僕はどっちでもいいから」
 カズミがタルトの乗った皿に手を伸ばし、自分の前にコトリと置いた。
「おう。それじゃ、遠慮なく頂きます!」

 まず初めに俺は、まわりのチョコレートの部分をフォークの先で少しはがし、ゆっくりと味見した。その後、ココアスポンジを小さく切って口の中に入れた。ホンリ洋酒の香りがしてメチャメチャ美味い。
「マジ、うめーよ。あ、これってもしかして、隣駅に出来た新しい店のケーキじゃないかな? この間、朝のニュースの時にやってたよ」
 ケーキの下から見えている紙ナフキンを確かめると、店の名前が書いてあった。しかもそのケーキ屋は、この間から俺とおフクロが話題にしていた店だった。
そう、俺のケーキ好きは、おフクロ譲りなのだ――。

「へぇ。そうなんだ? 良く知ってるね」
「あぁ、俺のおフクロもケーキが好きでさ、この間おフクロと『あの店のケーキ食べたいよな』って話していたんだ」
 話をしながらザッハトルテを少しずつ口に運んだ。これがこんなに美味しいなら、タルトも絶対美味いだろうなぁ――そんな思いが、顔に出ていたのだろうか? それとも、無意識にタルトを見つめていたのだろうか…
「山崎、良かったら、僕のタルトも食べる?」
 カズミが俺の顔を見てニコッと笑いそう言った。・・・そして俺は、タルトの誘惑には勝てなかった。
「いらないの?」
 声が弾んでいるのが自分でもわかるくらいだった。

「うん。僕はそんなにケーキ好きじゃ無いんだよね」
 俺のためにそう言っているのか、本当にケーキが好きじゃないのかわからなかった。だけど、くれるというものを断わる理由も無い・・・。
「えぇ? ホントにイイの?」
「良いって。気にすんなよ」
 カズミが俺の前にタルトを置いた。俺は嬉しいやら恥ずかしいやらでカズミから視線をそらして礼を言った。

「甘酸っぱくて、良い香りだなぁ」
 手で持ってかぶりつきたい所だったけれど、とりあえずフォークを使ってタルトをサクッと切った。
「あ、まった!」
 フォークに乗ったタルトを口元に近づけ、パクッと食いつこうとしていると、カズミが急にそう言った。
「何だよ〜カズミ。今さら『やっぱり返せ』とかは無しだよ」
「違うけどさ…。一口だけ味見しておきたいなーと思ってさ」
 カズミが可愛らしくニコッと笑った。俺はカズミの笑顔を見た途端、図々しいことを思いついてしまった。

「良いよ。んじゃ、ハイ。あーんして」
 俺はカズミの目の前にフォークを差し出した。
「え?あ、……フォークかしてよ」
 やってる俺も恥ずかしいけど、カズミの方がもっと恥ずかしいらしい。だけど、俺はこのチャンスを絶対に生かしたいと思っていた。
「良いじゃん別に。俺とカズミしかいないんだし」
 自分でもワケのわからない理由を言ってるとは思っていた。
「…まぁ、そうだけど…」
 誰かがいるから恥ずかしい…とかじゃなくて、食べさせてもらうって事が恥ずかしいだろ? 気づいているけど、気づかないふりをして俺はフォークをカズミの口元に近づけた。
「はい、あーん」
 俺がそう言うと、カズミが渋々と言った感じで口をパクッと開けた。

「すっごいおいしい!」
 モグモグと口を動かした後、カズミが満面の笑みを浮かべながらそう言って目をキラキラさせた。
「カズミ、もう一口食べる?」
 俺はもう一度カズミの輝くような笑顔を見てみたくてそう聞いた。だけどカズミは顔をフルフルと横に振って、「もう良いよ。山崎、食べなよ」とアッサリ言った。
 残念だと思いながらも、カズミが口に入れたフォークを使えると思い妙にドキドキして顔がニヤケそうになってしまう俺だった。


続きが気になる方は⇒FC2 Blog Ranking

こちらもポチッと⇒にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学

恋の行方…26
「カズヨシ入るわよ」
 その時、部屋のドアが開いて良美さんによく似たお母さんが顔を覗かせた。
「ゴメンなさいね山崎君。良美ったらまだ帰ってこないのよ」
 カズミのお母さんがお盆を手に部屋の中に入ってきた。
「いえ・・・大丈夫ですから」
 おかげでカズミと話が出来たので、有難いくらいです――なんて心の中で呟きながら頭を下げた。
カズミのお母さんが「良美ったらホントに困った子なのよね」と言いながらテーブルのそばに座り、お盆をテーブルに乗せた。

「山崎君がケーキ好きかどうかわからなかったんだけど・・・ちょうど近所の方に頂いたのがあったから。良かったら食べてちょうだいね」
 二種類のケーキと紅茶をテーブルに並べながらカズミのお母さんがそう言ってニッコリと笑顔を向けた。
「あ、スミマセン・・・ありがとうございます。俺、ケーキ大好きなんです」
 目の前に並んだのは表面がつやつやのチョコレートでコーティングされたザッハトルテと、イチゴ・キウイ・オレンジマスカットなどがのっているフルーツタルト・・・どちらもメチャメチャ美味そうだ。
カズミはどっちが好きなんだろう? なんて考えながらケーキを見つめていると、カズミが驚いたような声を出した。
「へ〜。山崎ってケーキ好きなんだ?」
 いかにも意外・・・って声で言われて、俺は密かに焦りだしていた。 
「ん? 何その言い方?」
 ケーキが好きな俺は、単純に喜びすぎてしまった――。「ケーキが大好き」なんて、男が言う言葉じゃなかったよな・・・。
「イヤ、別に、何でもないけどさぁ」
 カズミがニヤニヤしながら顔の前で手をブンブンと振った。
「俺とケーキなんて合わないって思っているんだろう?」 
「…まぁ、そんな感じ?」
 あーやっぱり? あまりにも無防備すぎたか・・・。
でもまぁ、カズミになら本当の自分を見せても良いや。学校のダチ・・・特に田部とか、クラスの女子には絶対聞かれたくない内容だけど。 

「何だよ、そんな感じってさぁ」
 照れくさくて不貞腐れたようにそう言いながら、カズミの額を指でグイッと押すと、
「だって、山崎がケーキ食べている姿、想像できないよ」
って、カズミがふき出しそうになりながら答えた。
想像したら笑っちゃう感じってこと?
「カズミ〜、そういうの偏見って言うんじゃね?」

「あらあら。…あなた達、いつの間にそんなに仲良くなってたの?」
 俺達の様子を見て、カズミのお母さんが不思議そうな顔をしながらそう言った。
時々通学電車の中で会うって事、カズミは話して居ないんだろう――。まぁ、わざわざ親に話すようなことでもないけど。
「え…っと、山崎とは朝の電車でたまに会うんだよ。で、話するようになってさ」
 カズミがそう答えると、カズミのお母さんがニコニコしながら、カズミの頭をヨシヨシと撫で回した。
「そうなの? それなら良かったわ。 じゃあ、良美が少し遅くても大丈夫よね」
 安心したようにカズミのお母さんがそう言った。ただの待ち惚けだったら、確実に不機嫌になるような状況なんだけど、待っている間にカズミと話が出来るんだと思うと、良美さんが帰ってくるのがもっと遅くてもいいように思えてきた。 美味そうなケーキもあることだし・・・。

「はい、大丈夫です。カズミ君と話してると楽しいですから」
「あら、良かった。山崎君、カズヨシと友達になってくれたのね。本当にカズヨシは友達が少ないから心配なのよね……」
 カズミのお母さんがそう言うと、カズミは迷惑そうな顔をして小さくため息を付いた。
「母さん、僕にだって普通に友達ぐらいいるって」
 カズミがそう言っても、お母さんは不安そうな顔をしたままだった。
「でも、カズヨシは家に友達を連れてきた事が無いじゃないの…」
「あのねぇ、友達とは外で遊んできているんだから、大丈夫だって」

 俺も中学の頃から、あまり友人を家に呼ぶことはなかったと思うので、心配することないと思うのに・・・。
放任主義のように見えて、意外と過保護な母親なのかも――そう思いながらカズミとお母さんの様子を眺めていた。
「本当に?」
「ホントだってば!」
 しつこく心配する母親に、カズミがとうとうイライラしたように立ち上がり、ドアの所までつかつかと歩いていくと「はい、もう良いから」と言って部屋のドアを開け、母親を部屋から追い出してしまった。


続きが気になる方は⇒FC2 Blog Ranking

こちらもポチッと⇒にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学

本館で
更新がノロノロでゴメンなさい。
とにかく「恋の行方」を終わらせなくちゃ・・・と思ってるんですが、なかなか進まずです。

所で・・・「恋の行方」が進まないところですが、本館のWEB拍手を押していただくとお礼小説が出るようになってます。(新作です)
ホントは短いえっちい話を書く予定だったのですが、何だかまとまらなくて・・・

もし良かったら、本館に行って拍手してみて下さいませjumee☆LoVe3
4話までUPしています。
恋の行方…25
「カズミは何か予定あったんじゃない? 大丈夫だった?」
 自然に会話をしなくちゃ、そう思い、心を落ち着けながら俺は話し始めた。
「あぁ、大丈夫だよ。別に何も予定は無かったし」
 カズミはテーブルの上に置いてあったペンを手に持ち、指でクルクルと回しながら答えた。
「そっか、良かった。それにしても・・・良美さん、都合が悪いなら俺に連絡してくれれば良かったのに・・・」
 本当はカズミと話すきっかけが出来てよかったと思っていたのだけど、でも、やっぱりカズミに迷惑をかけているような気がしてしまいそう言った。するとその時、カズミが指先で回していたペンがカタリといってテーブルの上に落ちた。

「・・・あ・・・えっと、多分、姉貴は携帯に登録してる数が多くて、わからなくなってんじゃ無いかな? 色んな名前で登録してたりするみたいだし・・・」
 良美さんにはたくさんの男友達が居る――そんなこと、気が付いていたさ。心の中で苦笑いしていると、カズミが慌てたような顔をして、再び忙しなくペンをいじり始めた。
「え・・・っと、あぁ、なんか僕はすぐ変な言い方しちゃうみたいで・・・ゴメン。ホントはさ、姉貴のフォローしないといけないと思うんだけど・・・あの・・・山崎には悪いんだけど、僕は姉貴とは性格があわなくて・・・」
 カズミが考え考えそう言ってからペンをテーブルに置き、俺に向かって頭を下げた。
「良いんだよ。何となくわかるよ、カズミと良美さんがあわなそうって。カズミは真面目だもんな」
 俺も良美さんとは性格があわないんだよ、そう言ってしまおうかと思ったけど、さすがにそれは言うべきじゃ無いだろうと思い、心の中にと留めておくことにした。

「う〜ん・・・真面目って程でもないけどさ。ただ僕は、姉貴みたいになるのは嫌なだけ」
 カズミが俯いたまま小さな声で呟いた。
「・・・え・・・?」
「あ・・・ゴメン。また失言」
 そう言ってからしばらくすると、カズミがやっと顔を上げた。カズミは申し訳なさそうな顔をしながら上目遣いで俺のことを見ている。その可愛らしい仕草を見ているうちに、俺は思わず顔がほころんでしまったし。
「うん・・・まぁ、良いよ。姉弟だと言いたい事も色々あるだろうし」
 俺がそう言いながら頭をポンと叩くと、カズミが照れくさそうに肩をすくめた。
 カズミの奴・・・どうしてそんなに俺のツボを刺激するような仕草ばかりするんだろう・・・良美さんよりも何倍も愛しく思えてしまう。もう末期症状かな・・・俺。

「ねぇ、山崎って兄弟いるの?」
 俺がカズミのカワイさにくらくらしていると、カズミがバツが悪そうに聞いてきた。
いけない、思わずカズミに見とれてしまった――。
「妹がいるよ。生意気でさ、よく喧嘩してる」
 色々と煩く詮索してくる妹・・・女ってどうしてああなんだろう?
「そっか。やっぱり兄弟って、そんなもんだよね」
 カズミが安心したように大きなため息を付いてから、うんと頷いた。
「そうそう」

 その後、俺は何を話して良いのか頭の中で迷っていた。
部活の話でもしようかと思ったが、確か前に受験する大学が同じだとか言っていたはずだということを思い出し、勉強のことを聞いてみることにした。
 話を聞いているうちに、カズミの学力と俺の学力ではかなり差があるようだということがわかってきた。
同じ大学に受かる為には、かなり真面目に勉強しないといけないかもしれない――そう思った俺は、勉強の遅れを取り戻そうと夏休みの集中講座に行くことを心に決めた。
 カズミと同じ大学に行く、目標を失いかけていた俺の新たな目標が今決まった。

「僕も行こうかな? 夏休みぐらい」
 俺が夏休みの集中講座に行く話をすると、カズミがそう答えた。
 もしかしてこれはチャンス? 誘ってみたらどうだろう――。
「なぁ、良かったら一緒の所いかね?」
「え、一緒の?」
「あ、いや、だって・・・一緒の大学受ける予定だし――」
 俺が苦し紛れの理由を言うと、カズミが訝しげな顔をして俺を見た。
「夏休みは学校行かないから会えないじゃん・・・だから一緒に行けたら楽しいかな――とか思ってさ」
 ますます妖しい理由を言ってると自分でもわかってはいるのだけど、本当に、単純にカズミに会いたいと思う気持ちが言葉に表れてしまった。俺の邪な思いが伝わってしまっただろうか? 少し不安に思いながらカズミを見ていると、カズミは考えるような顔をして「そっか。夏休みは会えないんだ」と呟いた。
「そうそう。カズミも一緒に行こうぜ、集中講座」
 声のトーンから、カズミも俺に会いないことが寂しいんじゃないだろうか? なんて勝手に思ってしまった俺は、思わず身を乗り出してカズミを誘っていた。
 そんな俺の姿を見て、カズミがクスッと笑った。

「なんだよ? カズミ・・・急に何笑ってんだよ?」
「え・・・なんかさ、可愛いなーって思って。山崎」
 か・・・カワイイ? なに、その言葉?・・・俺に対してカワイイなんて言うのはカズミぐらいだ・・・いや、でもなんだか凄く嬉しいぞ――
「なにが? 俺のどこがカワイイって?」
「ん? 『一緒に、一緒に・・・』って言うところがね・・・カワイイ」
 カズミにもう一度「カワイイ」と言われ、俺は段々と照れくさくなってきてしまった。しかもカズミは俺の目の前でクスクス笑い続けているじゃないか。
「なんだよ〜失礼だなぁ、カズミ〜」
 本当にカワイイのはカズミだよ・・そう思いながら、俺はここぞとばかりカズミの頭に手をかけると、クシャクシャと撫でまわした。
「あははは・・・。本当にそう思ったんだもん・・・」
 カズミがお腹を抱えて笑っている。
カズミにからかわれても全然悪い気がしない・・・ますます仲良くなれたような気がして、かえって気分がいい――なんて思って、調子に乗ってきてしまった俺は、拳をカズミの両頬にあて、グリグリと動かし始めた。
「イタイよ〜。ゴメンってば。でも、バカにしたわけじゃないから〜」
 カズミがそう言いながら俺の腕を掴んで、頬から俺の拳をはずそうとした。カズミに腕を握られた途端胸がドキドキし始め、心臓の鼓動を聞かれそうな気がしてしまった俺は、慌ててカズミから手を離した。
「・・・それなら、まぁ、許してやるけどさぁ」
 俺は照れ隠しのためそう言った後、カズミと一緒に笑った。



続きが気になる方は⇒FC2 Blog Ranking

こちらもポチッと⇒にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ


テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学

■ ブログ内検索

■ RSSフィード

■ リンク

このブログをリンクに追加する

■ Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ


copyright 2005-2007 −甘嘘別館−   all rights reserved. powered by FC2ブログ. designed by マンション購入記
FC2ブログ 専門学校